TREASURE★CHEST

果たして長続きするのだろうか?と思いつつ、今日まで続いているブログ

09月 « 2017年10月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  » 11月

絶望の底で

2014年 01月02日 18:20 (木)

お正月に読もうと思って買った本。・・・つーか、物凄く面白くてもう読んじゃったけどね!

平山夢明という作家さんの作品ですが、この人、長編小説が少ないんですよ;
「怖い話」「異常快楽殺人」「いま、殺りにゆきます」などの短編集の方が多い人で、長編に至っては「SINKER-沈むもの-」「メルキオールの惨劇」と本作のみ。

ダイナー<定食屋>というタイトルや表紙に騙されないよう。中身はシャレになってません。
暴力シーンや拷問シーン、登場人物が抱える心の闇、その背景など、これらはもう残酷のデパートと言ってもいいレベルです。私はそんなものばかり読んでるわけではないんですが、この人の上をゆく作家を私は知りませんw
でも、それらのシーンがネチネチしてるんじゃなく、淡々としているので、実は意外とあっさり読めてしまうんですね。そんなシーンの間に入る料理の描写がこれまたすご~く美味しそうw
この人の作品の特徴は暴力とかじゃなく、荒削りで独特な表現と、(舞台はちゃんと日本なんですが)無国籍な雰囲気と、妙にハードボイルドチックな台詞ですwそれと登場人物がほぼ横文字の名前だったり、漢字でも、そんな読み方しねーだろ!と突っ込みたくなるような名前だったりして面白いです。
何というか、ちょっと説明が難しいのですが、ダメダメで緩くて甘えた考えを持つ主人公が、深く考えない行動で犯罪に巻き込まれ、死んだ方がマシなどん底の生活を送るはめになり、そこから成長してゆく(?)という・・・そんなんで合ってるのだろうか?気になる人は読んでみてはいかがかしら?いや、これはおすすめですw

平山夢明 「ダイナー」
ほんの出来心から携帯闇サイトのバイトに手を出した"オオバカナコ"は、凄惨な拷問に遭遇したあげく、会員制のダイナーに使い捨てのウエイトレスとして売られてしまう。そこは、プロの殺し屋たちが束の間の憩いを求めて集う食堂だった。
ある日突然落ちた、奈落でのお話。
ao (12)

「ここは殺し屋専用の定食屋<ダイナー>だ。おまえの客はすべて人を殺している。おまえは人を殺した人間から注文を取り、人を殺した人間に料理を提供し、人を殺した人間にコーヒーを注ぎ、つまり人を殺した人間をくつろがせる。気難しい奴が多い。極端な話、皿の置き方ひとつで消されることもあるだろう。おまえは自分が助かったつもりでいるのかもしれないが、それはいま、ここでというだけの話だ。おまえがこの店で最初のウェイトレスというわけではない。先週まではちゃんといた。先週の金曜までは・・・・・・・」
(本文中より)。

コメントの投稿

非公開コメント

2014年01月04日 21:22

これはちょっと興味深い内容ですね。
ハンバーガーが横になってる表紙というのも、なんか意味深w

2014年01月05日 02:43

Redinaさん、どもどもです!

このダイナーのメインメニューがハンバーガーで、描写がめちゃくちゃ美味そうなんですよねw
作ってるヤツも元殺し屋というw

ジャンルを限定できないですが、これは本当に面白い作品ですよ。