TREASURE★CHEST

果たして長続きするのだろうか?と思いつつ、今日まで続いているブログ

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光/闇

2015年 08月19日 18:35 (水)

お盆の間(と言っても16日だけどね)に読書。置きっ放しだった「君がいる世界で。」を読了。

うん。
同じレジーナ文庫の「トカゲの庭園」に比べればずっと面白いかな。
主人公視点で物語は進んでいくが、文章は読みやすくて難解な部分はない。他のラノベみたいな突飛な表現もなく、ギャクやその他も全然ないので、人によっては退屈するかも。レジーナ文庫の作品を他のラノベと比較するのも間違ってるけど。
異世界の聖少女(ちょっとセイバーみたいな雰囲気w)と呼ばれる存在から、「自分と魂を同じくする者~」的な理由でいきなり異世界に・・・という、いわゆる異世界召喚ものなんだが、主人公が何で魂を同じくする存在なのかは理由が語られなかったような。
それと、主人公が小柄で女顔で女声で、それがコンプレックスで異性から男として扱われないのが悩みという設定。よくあるキャラ設定ではあるが、これをコンプレックスや悩みというには、少々恵まれすぎなんじゃ?(笑)。まぁ、何の取り柄もないくせになぜかモテるって設定もあるけどねw
召喚された後、何百年と戦争が続く世界で、いきなり戦場で戦うという流れになるが、とんでもない!と、その国から逃げ出し、敵国の騎士(実は男装した女)に保護され、彼女を好きになってしまうという流れ。
バトルシーンもあることはあるが、派手さはない。主人公は、異世界にやってきてからしばらくの間は、最初に自分を保護した彼女に守られてばかりで何もできなかったが、(というか保護されてからしばらくはヒモのような生活?)そのうち戦わずに戦争を治めようと奔走し始める。その過程で少しずつ成長していくっていうお話だ。
上でも書いたけど、「トカゲの庭園」よりはずっと楽しめたかな。
一冊完結という都合上仕方ないのかも知れないが、説明不足な箇所がちらほらある。元の世界に戻ってハッピーエンドという終わり方ではあるが、現実世界に戻った後の主人公や、戦争が終わった後の異世界側のキャラ達の後日談的なエピソードも必要だと思う。終わり方としては悪くなかったんだけどね・・・。
個人的には元の世界に戻れないで終わるってのが好きだったりするけど。
上中下巻くらいに分けて世界観や各登場人物の背景なんかを掘り下げればもっと面白い作品になったのでは?
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それと、もうひとつ以前から気になっていた作品。

八頭道尾「コドク~蠱毒~」
蠱毒ってのは、たくさんの虫を壷に入れて共食いさせ、最後に残った1匹には云々・・・っていう、比較的有名なアレ。そのアレを人間でやってしまおうってお話。要するにバトルロワイヤル的なサバイバルホラーである。
このタイプの作品は本当に多いが、個人的に一番の名作は貴志祐介氏の「クリムゾンの迷宮」以外にないと思うし、実際それを超える作品にはまだ出会ってない。

さて、登場人物は、平凡な大学生のレイジ。サラリーマンで最年長のユキトシ。元ヤンのトシオ。キャバ嬢のアカネ。絵に描いたようなオタクのタイチ。女子大生のユミ。9歳の少女、ミチカの7人。
彼らが殺し合って、死んだ人間は食われてしまうという。土鍋と肉切り包丁ってあんた(笑)。
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一番どいひーなのはタイチか。
何がどいひーって、描かれ方がどいひー。体重100kgでヨレヨレのTシャツにジーパンで、脂ぎった長髪でしかもニートでロリコンで性格も最悪とかw わかりやすいオタク像かも知れないが、どうもオタクってヤツに偏見を持ってる気がするんだよな。
作中ではしょっちゅうミチカをチラ見したりパンツを覗いたり、最後には暴走して手に掛けようとしたりw
物語が進むにつれて登場人物達の暗い過去が暴かれていく。これがなかなかどうしてクズ揃い。作中ではアカネはかわいそうだったみたいに語られてるが、私から見ればアカネも充分クズだと思うぞ。

内容の方ですが、どこかのレヴューで「稚拙」のひと言で片付けられてました。
物語自体は、そこそこ考えられていたと思う。
私も人のことは言えませんが、それでもこの作品は稚拙だなと。
まず、擬音が多い。ガンガン、ガラガラガラ、モシャモシャ、イライラ・・・。いや、わかりやすいけどもうちょっと何とかならんのか?
それと、登場人物たちの考え方や行動が幼稚で短絡的。
それぞれの葛藤が描かれていても、文章が淡々としすぎていて起伏というものがなく感情移入しづらい。故に、これだけ登場人物がいても気に入った人物はゼロ。強いて言うならほとんど喋らないミチカくらい。ミチカはミチカでヤバイんだけど。
物の喩えとか言葉遣いとかその他諸々表現がおかしい。読んでいて「はぁ?」なんて声に出してしまった。斬新な表現なんじゃなくて、単におかしいです。

これ書いたの中学生?ラノベ作家さんの方がずっと文章力あると思う。
古本で良かった。1,000円以上出して内容がこれではあんまりだな・・・。この本を古本屋さんに売りに来た人も、多分面白くなかったんじゃないかな?

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