TREASURE★CHEST

果たして長続きするのだろうか?と思いつつ、今日まで続いているブログ

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製造と合成

2017年 06月25日 20:41 (日)

2015年12月:螺旋のエンペロイダー Spin3.
2016年01月: 無傷姫事件
2016年02月:彼方に竜がいるならば
2016年03月:ブギーポップ・アンチテーゼ オルタナティヴ・エゴの乱逆
2016年11月:パンゲアの零兆遊戯
2017年01月:螺旋のエンペロイダー Spin4.

ここ一年半の間に6冊も本出してる・・・。相変わら読み手を退屈させない作家である上遠野浩平。
さらに6月22日に集英社より書き下ろしエピソードを追加した「恥知らずのパープルヘイズ」。そして同時発売となったのはこちら。

「製造人間は頭が固い」
2015年からSFマガジンにて連載されていた、いわゆる「人間シリーズ」。
表題作をはじめ「無能人間は涙を見せない」「双極人間は停滞を嫌う」「最強人間は機嫌が悪い」「交換人間は平静を欠く」「製造人間は主張しない」に、書き下ろしとなる「奇蹟人間は気が滅入る」を収録してひとつの作品としてまとめあげたもの。
今回は、統和機構の合成人間の根幹に関わる極めて重要な作品。
最初に製造人間と聞いて違和感を抱いたが、なるほど・・・合成人間を作る能力を持っているから製造人間なのか。
これ、そのまんまブギーポップシリーズの登場人物が出てくるのに、電撃文庫じゃなくまさかのハヤカワ文庫w
出版社なんて関係なく、あらゆる作品がどこかで何らかの形で繋がっているこの作家さんらしい、いつもの方法ではある。
読み始めたばかりの頃は「なんでわざわざあっちこっちで?」と思っていたけど、いつの間にかこういった手法が楽しみで仕方なくなっていた。やっぱりワクワク感あるよね、こういうのは!
ちなみに、ブギーポップシリーズの最新作は来月発売だそうで、2ヶ月連続で新刊発売。
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人間を生物兵器・合成人間に造り変える力を持つ「製造人間」ウトセラ・ムビョウ。彼を説得してその能力を発動させようとした人々を、ウトセラは独自のロジックでとらえていく――「無能人間」の少年コノハ・ヒノオに始まる双極人間/最強人間/交換人間との邂逅、そして奇妙な論理で導かれる結末とは……
〈ブギーポップ〉シリーズの裏側を明かす、異能力者たちによる新対話集。


「なにかを製造するとき、別のなにかはその犠牲となる。世界はこの無慈悲な選別の繰り返しによって成立している。それは神の御業でもなければ悪魔の所業でもなく、ただの流れ作業であり、そこに人間性など一切関与しない」
――霧間誠一<頑迷な自由と無責任な束縛>

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No title

2017年06月25日 08:47

ブギーポップシリーズは何冊か読んだことありますよ!
この人の頭の中には、こちら側とは違う世界が丸ごと一個入ってて、それを書き出していく感じが実に良いのです。

特に改造人間も、普通の人間みたいに人間的な考え方や思考回路をしている人も居れば、全く違う考え方の奴も居る所がスバラシイ!
作られた存在であっても工業製品みたいに思考まで規格統一出来る訳じゃないですよね、当たり前なのに
それがどこかとんでもなくすばらしいのですよ。

No title

2017年06月27日 11:22

シープネスさん、こんにちはー

そういえばお読みになったことあるとおっしゃってましたもんね!
まだ現役で続いてますよ!

作中で「どうして世の中はこうなのか?」という作者の疑問がそのまま出てくるので、読みながらこちらも考えてしまいます・・・。
合成人間もどこか人間臭くて、例え正義の側でなくとも、正義に対して自分なりの信念を持って戦う姿に共感できます。

規格からはみ出して処分決定になっても抗う姿は人間そのもの。
普通の人間に理解できることが理解できずに困惑するところは、一般社会で生きることが難しい私のような人間には鏡のように写ります。